競艇(ボートレース)の予想は「ただ勘で買う」ではまず勝てません。
知識と経験が勝敗を大きく左右する頭脳型ギャンブルであり、情報を網羅する必要があります。
ただ、情報に関しては公式サイトを見ればすぐに分かりますが、競艇予想の仕方となれば話は別です。
「どうやって予想すればいいの?」「何を見れば勝てるの?」と悩んだ経験はありませんか?
本記事では、競艇歴15年以上の監修者の視点から、競艇予想の仕方や舟券を買う前に見るべきポイントを徹底解説!
さらに、勝ちやすいレースの見極め方や、予想に迷ったときに使える鉄則も紹介します。
また、本記事にたどりついたお礼として、競艇予想の仕方が学べる最強の競艇予想サイトを公開するので、最後までご覧ください。
目次
競艇予想の仕方で見るべきポイント4選
競艇で「勝つ・稼ぐ」を実現するなら、まず「何の情報を見るべきか」を理解することが重要です。
見るべきポイントは大きく分けて4つあり、
- 競艇選手の強さ・特徴を知る
- 各コースの展開を知る
- 各コースの勝率を踏まえる
- モーターの良し悪しを判断
各ポイントを押さえることで、勘頼りではなく、根拠のある予想ができるようになります。
安定して勝ちたい方はこの4点を意識することから始めてみてください。
想像以上に見るべきポイントが多いので、1つずつ解説していきます。
競艇予想の仕方①選手の特徴を判断する
競艇で勝つためには、何よりもまず「選手の特徴」を見極めることが大切です。
同じ艇でも、選手の技量によって展開は大きく変わり、知っていると知らないで大きく差が生まれます。
また、知っている情報でも「実は違った・・・」なんてことはよくあることなので、覚えておきましょう。
階級
競艇では、選手の成績や事故率によってA1・A2・B1・B2の4段階で決められます。
階級には条件があり、
- A1:勝率6.00以上、事故点等の条件クリア
- A2: 勝率5.00以上6.00未満、事故点条件クリア
- B1:勝率2.00以上5.00未満
- B2:勝率2.00未満または事故点オーバー等
主に勝率によって変わってくるので、A1>A2>B1>B2の強さ順ということを覚えておきましょう。
また階級に関しては、条件を達していてもB1以上は人数制限があり、上位の選手から順番に振り分けられるシステムです。
実力はA1級だけど階級はA2、みたいな選手はたくさんいるので、見極めるのは大変でしょう。
ただ、勝率は調整されることなく表示されるので、選手の強さは勝率を中心に見ておいてください。
【A1級の特徴】
1コースの信頼度は高く、外枠でも連対する技術を持っています。
一般戦であれば本命になることが多く、軸には最適です。
更に、本命として信頼感を高めるのであれば、勝率7.00以上のA1選手に絞ってください。
【A2級の特徴】
A1との実力差はそこまで大きくありませんが、安定感にやや欠けます。
展開によっては簡単に落とすこともあり、イン以外では苦戦する可能性も。
1号艇にB1級の選手でアウトコースにA2級の選手が出走するレースは軸にしないほうが無難です。
【B1級の特徴】
知識や経験に波があったり、年齢を重ねて厳しくなってきた選手が該当します。
一般戦では勝負になりますが、上位戦では苦戦することも。
インであればA2級選手とも戦える技術があるので、成績や勝率をしっかり見ておきましょう。
【B2級の特徴】
新人の選手や長期休養明け、フライングによるペナルティによって落ちた選手が該当します。
判断の仕方は「年齢」を見ればすぐに分かるので、怪しい選手は年齢を確認しておきましょう。
直近では2024年のスター選手となった毒島選手が2026年からB2でスタートします。
一般戦では6コースからでも勝てる技術を持っているので、注意しておきましょう。
体重
競艇予想の仕方において、体重は軽視されがちですが、実は体重は非常に大事な要素になってきます。
主に体重は加速力・ターン性能・舟の浮きやすさなどに影響し、レース結果に直結します。
軽い | 体重 | 重い |
---|---|---|
伸び・加速が武器 | 特徴 | 安定・粘りが武器 |
スタートや直線で伸びやすい | 速度 | 加速に時間が掛かる |
舟が浮きやすく、抵抗が少ないが転覆する可能性 | ターン | 外に流れにくく、押し合いに強い |
海水でスピードが伸びる | 水質 | 淡水で安定して回れる |
追い風で伸びや加速が期待できる | 風の影響 | 向かい風が安定する |
まくり・まくり差し向き | 決まり手 | 差しや競り合い向き |
男性同士でも体重の差はありますが、特に男女混合の場合は大きく変わってきます。
上記の6つの項目を把握し、予想を組みましょう。
最低でも、水質は加味したほうが勝ちやすくなります。
年齢
年齢そのものが勝敗を決めるわけではありませんが「若手かベテランか」によってレースでの戦い方や強みが違うため、展開予想・買い目の組み立てに影響を与える大事な要素です。
若い選手はスタートが早い傾向が強く、攻めが鋭いので積極的に1着を取りにきます。
反面、フライングや転覆、展開を読む力と競り合いに弱いので臨機応変のレースがベテランに比べると劣るでしょう。
また、競艇場の経験も少ないため、各競艇場の水面特性に苦戦します。
逆にベテランの選手は経験が豊富なことから、ターンが上手く、展開読みが性格です。
スタートは控えめでも、差しや道中のさばきで舟券に絡んでくるので、格下選手とのレースでは展開が変わりやすくなっています。
F(フライング)・L(出遅れ)
スタートが鍵を握るレースでは、FやLを持つ選手はレース展開を崩す原因になったり、軸として信頼しづらくなったりするため、舟券を組む際に必ずチェックすべき要素です。
一般戦や予選ではあまり気にしなくてもいいですが、決勝や重賞では顕著にでます。
特に重賞レースSG・G1・G2でフライングをすると一定期間出場ができなくなり、降格対象にもなります。
当然、フライングをした選手は降格したくないのでスタートが慎重になり、プレッシャーもあるので技術を活かすことが厳しくなるでしょう。
ST
競艇はスタートが勝負を分けるスポーツといっても過言ではなく、STを見ることで「誰が先に攻めるか」「誰が出遅れるか」など、レース展開の予測が一気に精度を増します。
STの目安 | 解説 | 傾向 |
---|---|---|
0.10以下 | 非常に速いスタート。スタート巧者 | 一撃のまくり・カドまくり多し |
0.11〜0.14 | 安定して早め、レースの主導権を握りやすい | 攻めるレースに強い |
0.15〜0.18 | 標準的なスタート | 堅実な差しタイプ・守備型が多い |
0.19以上 | 遅め。スタートに慎重な傾向 or F明け | 出遅れや展開負けのリスクあり |
スリットを鋭く切って先に攻めることで、他の選手に圧をかけ、展開を一変させることもあります。
そのため、STが良い=その選手を中心に展開を考えることができるということ。
予想を立てる上では、このスタート力が展開予測の鍵となります。
ただし、コースによってSTは変わるので、選手のプロフィールから平均STやコース別STを見てみましょう。
全国・当地の勝率
出走表に掲載されている「全国勝率」と「当地勝率」は、競艇予想に必要な要素で選手の実力や水面への適性、当日の期待度を知るうえで欠かせない情報です。
全国勝率はすべての競艇場での成績を平均したもので、選手の総合的な実力を表します。
競艇選手の“基礎能力”や“安定感”を見る指標であり、勝率が高いほど展開を自分で作れる選手と判断しましょう。
当地勝率はその競艇場だけの成績をもとに算出された数字で、選手の水面との相性を読み取ることができます。
全国的に強い選手でも、ある競艇場では成績が極端に悪いということは珍しくありません。
予想の際は、全国勝率で「選手の基本的な実力」を把握しつつ、当地勝率で「その水面での期待値」を測るようにしましょう。
特に、クセが強い江戸川競艇場や戸田競艇場は全国勝率と当地の勝率が参考になります。
節の成績
舟券を組み立てる際には、選手の通算成績や階級だけでなく、「今シリーズ=今回の節での調子」をしっかり確認することが、的中率と回収率のアップにつながります。
簡単に言えば、その選手の「調子」を判断することができ、B級選手でも連勝していたり好スタートを切っていたりする場合は狙える選手になるでしょう。
調子だけでなく、成績が良い=モーターとの相性や調整が決まっているなど他の要因も考えられ、選手の節の成績は必ず見ておくべき点です。
ただし、初日や2日目だと判断しにくいので、成績を加味するなら3日目以降が無難でしょう。
出身地・支部
選手の出身地や支部(所属)は意外と見落とされがちですが、実は大きなヒントになります。
特に重要なのは支部であり、選手がどの地域の競艇場を拠点として活動しているかを示すので支部と開催場が一致していれば、その選手にとっては「地元水面」となり、舟券に絡む確率が高くなる傾向があります。
地元水面では、風向きや波の癖、コースの特徴などを熟知しており、調整も非常にスムーズです。
当地の勝率と少し似ている部分ではありますが、走り慣れている競艇場であればB級の選手でも活躍する可能性があります。
また、地元ファンの応援や関係者の目もあるため、気合が入る選手も少なくありません。
いつもとは違うパワーを発揮することがあるので、見過ごせない点でしょう。
競艇予想の仕方②各コースのよくある展開を知る
競艇では、スタート位置(コース)によって、選手がとる戦法や展開はある程度パターン化されています。
もちろん、選手の能力やモーター、風や天候、競艇場によって左右されますが、基本は一緒です。
パターンを知っておくことでレースの予想精度が上がり、勝ちやすくなります。
1コース〜6コースまでの基本的な動きと展開パターンを解説するので、覚えておきましょう。
1コースの勝利パターン
1コースの決まり手は基本的に「逃げ」です。
単純に走る距離が短くて済むので、1コースは基本的に有利となります。
仮に、1コースが逃げ切った場合、残りの5艇はどうなるのか。
各コースの展開をご紹介します。
コース | 戦法 | 展開・傾向 |
---|---|---|
2コース | 差し | 1号艇の内を突こうとするが差し届かず 、 2着取りが多い。 |
3コース | まくり差し | 1・2の内側が閉じられ、流れて失速するか2着争いに加わる。 |
4コース | まくりor差し | 攻めたが流れる → 外へ膨らむ → 2~4着争いですが、ST次第で2着もあり。 |
5コース | 差し | 3・4の外を回れば舟券外になるが、展開つけば差しで2・3着浮上。 |
6コース | 自在 | スタート遅れは基本的に着外になる。内側の艇が引き波や外に膨れた場合、チャンスあり。 |
統計的に多いのは「1-2-3」「1-3-2」「1-4-2」で、4コースはST次第になります。
同じく5・6コースもST次第となりますが、1−5−6になる展開はかなり少なめで100レースに1回あるかどうかの確率です。
1コースの逃げを決め打ちしているのであれば、2,3コースの選手の勝率を確認し、4号艇のSTを見ましょう。
2コースの勝利パターン
2コースが勝つときは1号艇が逃げれず、外に膨らんだときです。
STは内側さえ差し込めれば多少のずれはあっても問題ないでしょう。
ターンが得意な選手であれば、より可能性は出てきます。
また、モーター性能が良ければバックストレッチで追い抜かし、第二マークで逆転もあるでしょう。
1号艇のミスが多いほど、チャンスは回ってきます。
コース | 戦法 | 展開・傾向 |
---|---|---|
1コース | 逃げ(先マイ) | ターンが流れて差されるか早めに攻めて握って流れる。 |
3コース | まくりor差し | 2コースが差して残せないとき、空いた内をまくり差して突く。 |
4コース | まくり・まくり差し | 1・2が競っているとき、一気に外からまくって突き抜ける可能性あり。 |
5コース | 差し | 3・4の動き次第で内を差して浮上。 |
6コース | 自在 | 6コースよりも内側の艇次第。外に流れ込めば差せる。 |
2コースが1着になる時、1コースは基本的に不利な状況になります。
旋回が上手い選手なら内側をさせますが、そのまま流れてしまうパターンが多め。
統計的に多いのは「2-1-3」「2-3-1」「2-4-1」で、5・6コースはチャンスが少なくなります。
穴を狙うのであれば2-5-3が出やすいので、狙ってみましょう。
3コースの勝利パターン
3コースが1着になるパターンはST次第。
1・2を一気に叩くまくりによって、1着に浮上します。
また、内側の壁が堅いとまくり差しを狙うなど、技術が非常に高いのでA2級以上の選手が有利になります。
コース | 戦法 | 展開・傾向 |
---|---|---|
1コース | 逃げ(先マイ) | ターンが流れて差されるか早めに攻めて握って流れる。 |
3コース | まくりor差し | 2コースが差して残せないとき、空いた内をまくり差して突く。 |
4コース | まくり・まくり差し | 1・2が競っているとき、一気に外からまくって突き抜ける可能性あり。 |
5コース | 差し | 3・4の動き次第で内を差して浮上。 |
6コース | 自在 | 6コースよりも内側の艇次第。外に流れ込めば差せる。 |
2コースが1着になる時、1コースは基本的に不利な状況になります。
旋回が上手い選手なら内側をさせますが、そのまま流れてしまうパターンが多め。
統計的に多いのは「2-1-3」「2-3-1」「2-4-1」で、5・6コースはチャンスが少なくなります。
穴を狙うのであれば2-5-3が比較的出やすいので、狙ってみましょう。
4コースの勝利パターン
4コースは競艇で一番「波乱を起こしやすい」ポジションであり、スタート決めて一気に攻めるカドまくりが最大の武器。
1・2・3を飲み込むスピード勝負になるので、とにかくST勝負になります。
F覚悟でスタートを決めている選手が有利であり、逆にF持ちの選手は狙いにくくなるので、事前に示唆はできそうです。
コース | 戦法 | 展開・傾向 |
---|---|---|
1コース | 逃げ(先マイ) | ターンが流れて失速、2・3着に粘る時もあるが基本は沈む。 |
2コース | まくりor差し | 1コースと並走か引き波に乗る。4が攻めきった場合は完全に不利になる。 |
3コース | まくり・まくり差し | 4コースと並走するが巻き込まれやすい。外側は流れ、内側失速で不利になる。 |
5コース | まくり差し | 恩恵を受けやすい。4のまくりが決まった内側を差せる。 |
6コース | 自在 | 冷静な判断が必要。攻めすぎると外側に流れやすい。 |
4コースが1着を狙いに行く場合、大きく展開が変わります。
まずインコースが不利な状況に陥り、1コースは粘れば舟券に絡むことがあるでしょう。
逆に、5,6号艇に恩恵があり「4-5-6」「4-5-1」といった展開がよく見られます。
他には「4-1-5」「4-2-5」「4-3-5」などの展開がよく見られ、不利といっても技術差があれば展開が変わります。
5コースの勝利パターン
5コースが1着になるときは、かなり珍しい展開ですが、そのぶん高配当が期待できる穴パターンです。
王道のパターンは4コースがまくりにいき、内側が潰れ共倒れ。
5号艇はその「外のまくりに乗る形」で、内をズバッとまくり差しが一番決まります。
コース | 戦法 | 展開・傾向 |
---|---|---|
1コース | 逃げ(先マイ) | 4や5にまくられて抵抗できず沈む。ターン膨らんで差されるパターンも多い。 |
2コース | まくりor差し | 1が叩かれた後に差しに行くも、引き波や外に流されて不発。 |
3コース | まくり・まくり差し | まくりにいこうとするが、4・5に潰されて着外になるケースが多い。 |
4コース | まくり差し | 攻めたが流れて潰れる。その内を5号艇に差されるパターンがよくある。 |
6コース | 自在 | 5号艇が攻めた裏を差して3着争いに絡む。展開がハマれば2着もある。 |
5コースは勝てる条件が少ないですが、差し・まくり差しが得意な選手や1〜4号艇のスタートがバラけたり、壁が機能しないレースは穴を狙うチャンスです。
舟券を買うなら「5−1−全」「5-全-1」が一番勝ちやすいと言われています。
展開は読みにくいですが、選手と条件をしっかり考えれば穴を狙えるかもしれません。
6コースの勝利パターン
6コースが1着になる確率は1.8%。
100戦あって、2回あるかどうかの確率なのでめったに出ません。
もし、6コースが1着を取るなら以下の条件が揃っている必要があります。
- 他艇の“総崩れ”による展開突き
- ダッシュ一撃
- インコースが事故(転覆・F・ターン流れなど)
自力で勝つのはかなり厳しく、運要素が必要になります。
ただ、STをスリットギリギリを狙ったり、全速まくりで圧を掛けるようになれれば、1着は取りやすいのかもしれません。
特に新人の選手は6コースになりがちです。
余程のことがない限り、勝つことは無理でしょう。
条件が揃い、もし勝つのであれば「6-5-1」「6-4-2」「6-1-3」が狙いになります。
競艇予想の仕方③各コースの勝率を踏まえる
競艇ではスタートの位置、出走するコースによって勝率が大きく異なります。
これは競技の性質上、インコースが圧倒的に有利であり、アウトコースになるほど勝つのが難しくなるからです。
そのため、選手の実力やモーター性能だけでなく、スタート位置も予想における重要な要素となります。
コースによってどれくらい変わるのか、勝率をまとめてみました。
コース | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1コース | 約50〜55% | 約75% | 約85% |
2コース | 約15〜18% | 約35% | 約55% |
3コース | 約12〜15% | 約30% | 約50% |
4コース | 約10〜12% | 約20% | 約45% |
5コース | 約6〜8% | 約18% | 約35% |
6コース | 約2〜4% | 約8% | 約20% |
半分以上は1コースが勝ち、2〜4コースは大きな差はありません。
5,6コースになってくるとかなり厳しい戦いになりますが、3連対率は高めです。
迷ったら「1−2−全」「1−3−全」「1−4−全」という買い方をしておけば、買い逃しはなくなるでしょう。
競艇予想の仕方④モーターの良し悪しを判断
モーターの判断材料としてまず見るべきなのが「モーター勝率」。
過去にどれだけ好成績を残してきたかを示す数値で、高ければ高いほど優秀とされます。
一般的には勝率6.00以上なら良モーター、4.50未満であれば劣勢モーターとされることが多いです。
このモーター勝率は艇国DBの場別データから確認することができます。
特にスピード勝負になる競艇場はモーターのデータを見ておきましょう。
【全24開催場】競艇場の作りは全部違う!特徴を理解しよう勝ち方を見つけよう
全国にある24の競艇場(ボートレース場)は、すべて同じように見えて、実は水面の広さ・風の通り方・水質・ピットからの距離などが大きく異なります。
このコース特性を理解することで、競艇予想の精度は格段に上がります。
たとえば、1マークの振りが大きい競艇場ではまくりが決まりやすく、インが弱くなる傾向があります。
一方で、風が入りにくく水面が穏やかな場では、イン逃げが非常に有利になるなど、場ごとの「勝ちパターン」が存在するのです。
さらに、水質も「淡水」「海水」「汽水」で分かれており、出足・伸びに影響します。
ここからは、水質の違いや構造、インが強い競艇場・弱い競艇場など、より具体的な視点で各開催場の特徴を解説していきます。
水質は淡水・海水・汽水の3種類!それぞれ特性が違う!
競艇場の水質は、大きく分けて「淡水」「海水」「汽水(きすい)」の3種類があります。
この水質の違いは、モーターの仕上がり・選手の得意不得意・レースの展開に大きく影響するので同じ予想では通用しません。
各水質とそれぞれがレースに及ぼす影響・各会場の水質を以下にまとめてみました。
水質 | レースに及ぼす影響 |
---|---|
淡水 | ・浮力が小さく艇がはねやすい ・水面が固く波に寄る艇のグラつきがある |
汽水 | ・海水割合にもよるが水面状況は安定している |
海水 | ・浮力が大きく艇がはねづらい ・干潮時と満潮時があるため水面状況が変化しやすい |
競艇場名 | 水質 |
---|---|
桐生・戸田・多摩川・三国 びわこ・住之江・尼崎・唐津・芦屋 | 淡水 |
平和島・常滑・鳴門・丸亀・児島 宮島・徳山・下関・若松・大村 | 海水 |
江戸川・福岡・浜名湖・蒲郡・津 | 汽水 |
淡水は、水の抵抗が強く艇が進みにくいため、出足やターン重視のレース展開になりやすい特徴があります。
また浮力が小さいため、体重が軽い選手が有利になりますが、スピードが出すぎてターンが膨れる可能性があるので、体重が重いほうが有利な事もあるでしょう。
海水は、浮力が強く直線の伸びが出やすい一方で、風や潮によるうねりや波の影響を受けやすいという特徴があります。
そのため、水面の荒れに強い選手や調整力に長けた選手が有利になります。
汽水は、海水と淡水が混ざった中間的な性質を持ち、水面が比較的穏やかでレースが安定しやすいのが特徴です。
ただし水質が日によって変化しやすいため、モーター調整や当地勝率などにも注目が必要です。
このように、水質の違いによって有利な選手や展開パターンが異なるため、単に勝率やモーター性能を見るだけでなく、「その水面に合った選手かどうか」を見極めることが、競艇予想では非常に重要です。
競艇場の大きさや構造が違う
競艇場はすべて同じに見えるかもしれませんが、実はコース幅やターンマークの位置、水質や風の影響などが場ごとに大きく異なります。
例えば、1マークの幅が広い競艇場ではインコースが有利になりやすく、スタートを決めて先に回る「逃げ」が決まりやすい。
一方で、ターンマークが狭い場や風の影響を受けやすい場では、外からのまくりや差しが決まりやすく、波乱が起きやすいのが特徴です。
このように、競艇場は「一つひとつがまったく別の戦場」といっても過言ではありません。
そこで、競艇予想に活かしてほしいのが、
- インが強い競艇場
- インが弱い競艇場
- 荒れやすい競艇場
この3つを覚えてほしいので、それぞれ詳しく解説します。
インが強い競艇場
競艇予想において「インが強い競艇場」を知っておくことは、的中率を上げるための基本です。
1コースが強いのは変わりありませんが、競艇場の作りによって勝率に差がでます。
代表的なイン最強競艇場として知られているのが大村競艇場です。
全国でもトップクラスのイン勝率を誇り、荒れる要素が少ないことから、初心者にも予想しやすい場として人気があります。
また「徳山競艇場」「若松競艇場」もインの信頼度が高く、逃げ中心の堅実なレース展開が多いのが特徴です。
インが弱い競艇場
逆に、インが弱い競艇場もあり2コースや3コースからの差し・まくり、さらにはアウトコースからの波乱が起きやすく、舟券戦略を柔軟に切り替える必要があります。
代表的なインが弱い競艇場としては戸田競艇場が有名です。
全国の中でもイン勝率が特に低く、1号艇でも安心できない展開が頻発します。
水面が狭くターンマークもきついため、アウト勢の一撃が決まりやすいのが特徴です。
また、江戸川競艇場や福岡競艇場も風やうねりの影響が大きく、インの安定感が損なわれやすい難水面です。
的中率を求めるなら勝負は避け、回収率を求めるなら勝負しましょう。
その代わり、セオリーが通用しないので考え方を変える必要があります。
競艇予想の仕方で迷ったら?まず覚えておきたい3つの鉄則
競艇はスタートやコース、風、水面状況など多くの要素が絡むため、「どこから予想すればいいかわからない」という人も多いでしょう。
そんなときは、まず基本に立ち返って、初心者でもすぐ使える鉄則を覚えておくのがおすすめです。
ここで紹介する3つのポイントは、競艇予想における土台のようなもの。
コースや選手の成績、レース条件を見る際に、この考え方をベースにすれば、予想にブレが出にくくなります。
競艇は1コースが有利!
競艇の1コースはスタート後の第1ターンマークまでの距離が最も短く、最初に旋回権を得やすい位置なので物理的に有利となります。
実際、1コースの全国平均の1着率は50%前後と高く、2コースの1着率は10%前後と大きく差が開いています。
特にインが強い競艇場(大村・徳山・下関など)では、1コースの1着率が60〜70%に達することもあり、基本的に1コースの信頼度は高めです。
ただし、インコースが有利といっても過信は禁物なので気をつけてください。
スタートが遅い選手や、モーター性能が極端に劣っている場合は「差される」「まくられる」展開になることもあるため、有利=絶対ではありません。
条件としては、A1階級で節の成績が良く、STが.18以下なのかどうか見てください。
それでも負けてしまったら、想定していた以上に2〜6コースの選手が上手かったとしか言えません。
運も当然絡んできますが、少なからず的中率は上げることができます。
1コースにA1級の選手が出走
競艇予想で迷ったとき、最初に確認したいのがインコースにA1級の選手が入っているかどうか。
非常にシンプルでありながら、的中率の高い王道の判断基準といえます。
1コースは最も勝率が高く、逃げが決まりやすいポジションです。
A1級の選手が入っている場合は、スタートの正確さ・ターンの安定感・調整力など、すべてにおいて信頼度が高く、逃げ切る可能性がグッと高まります。
もちろん絶対ではありませんが、レースの軸として考えるなら、これほど信頼できる条件はありません。
その代わり、重賞レースは除き、一般戦のみに活用してください
悪天候や強風は避ける
競艇において最大の敵は天候と風。
無風で穏やかな水面なら1コース有利といったセオリー通りの展開になりやすいですが、強風・雨・波高がある状況では荒れた展開になりやすく、予想が大きく狂うリスクが高まります。
例えば、向かい風が強いとインコースの進入が不利になり、センターやアウトからまくりが決まりやすくなり、波が高いと旋回ミスや転覆になる可能性が増えるため、実力のある選手でも不可能な事が起きます。
安定して勝ちたいのであれば以下の天候時は勝負を避けてください。
- 雨や雪
- 風俗5m以上
- 波高10cm以上
的中率を上げるなら荒れやすい環境にわざわざ勝負する必要はありません。
舟券を買う前に公式サイトで天候情報をチェックし、悪条件のレースは無理に手を出さず、勇気ある撤退をしましょう。
競艇予想の仕方の上級編
競艇予想にある程度慣れてくると、「インが有利」「選手の階級が高いから信頼できる」といった基本だけでは、的中率や回収率に限界を感じる場面も出てきます。
そこで次に目指したいのが、「機力」「天候」「展示気配」などを含めた総合的な読み=上級者の予想スタイルです。
たとえばスタート展示を見れば、モーターの出足や行き足の良し悪しが浮き彫りになります。
展示タイムやスリット通過位置から「伸びる選手」「前に出ないモーター」が見えてくれば、それだけで舟券の軸やヒモが変わってくるでしょう。
さらに、強風や雨といった悪天候をどう読むかも上級者の分かれ目。
風向や風速の変化でどのコースが有利・不利になるのかを把握できれば、人気が崩れる穴展開も見抜けるようになります。
また、「チルト」の調整も重要です。
チルト角度を変えることで出足型・伸び型のセッティングに変化が出るため、選手がどんな戦法で臨むのかを読むヒントになるでしょう。
目に見える数字だけでなく“今このレースで何が起こるか”を予測する視点が、上級者への第一歩です。
ここからは、スタート展示・天候・チルトといった上級者が重視するポイントについて、具体的に解説していきます。
スタート展示でモーターの出足・行き足を見る
上級者が予想において特に重視するのが「スタート展示」です。
ただのスタートタイミング確認ではなく、モーターの出足や行き足の良し悪しを見抜く絶好の材料となります。
出足・行き足の見分け方
出足が良いモーターは、スリット前後でグッと前に出るような動きが見られ、加速がスムーズでターンにもつながる強みがあります。
行き足が良いモーターは、スリット付近で他艇と比べてジワジワと伸びて前に出てくる動きが特徴。
スタート勝負で有利になりやすく、特にセンターやカドの攻めに強いです。
たとえば、スタート展示で4コースがスリット先行していた場合、その選手が本番でもまくりに出る可能性が高く、外の5・6号艇が展開に乗る形で高配当につながるケースもあります。
本番とのズレに注意
スタート展示はあくまで参考材料ですが、展示タイムや周回展示と合わせて判断することで信頼度がアップします。
また、スタート展示と本番で進入が異なる選手もいるため、「進入固定」や「枠なり傾向」の場は特に信頼しやすいです。
悪天候(強風・雨)を味方に付けて大穴を狙う
競艇では、強風や雨といった悪天候がレース展開を大きく変える要因になります。
多くの人は「荒れた天候=予想しにくい」と考えますが、実はこの“読みづらさ”こそが大穴を生むチャンスです。
雨天時は視界が悪くなり、波立つ水面では艇がバウンドしやすくなるため、操作ミスも増えます。
こうした状況では、普段は目立たない外枠の選手やB級選手が展開に乗って上位に食い込むケースも少なくありません。
更に、荒れる条件が揃ったレースでも無難にインから買う人が多いため、インが崩れると高配当になる傾向があります。
つまり、悪天候を敬遠するのではなく、予測材料として使いこなすことができれば、他の方と差をつけられるというわけです。
風に関しては、各コースの勝率が大きく変わるので、以下の表を覚えておきましょう。
【向かい風】
風向・風速 | 1コース | 2コース | 3コース | 4コース | 5コース | 6コース |
---|---|---|---|---|---|---|
向かい風1m | 57.2% | 13.4% | 12.2% | 9.8% | 5.6% | 1.9% |
向かい風2m | 54.6% | 13.8% | 12.3% | 10.9% | 6.5% | 2.0% |
向かい風3m | 53.1% | 13.7% | 13.2% | 11.4% | 6.5% | 2.2% |
向かい風4m | 52.6% | 13.8% | 12.9% | 11.8% | 6.5% | 2.4% |
向かい風5m以上 | 48.4% | 14.0% | 14.4% | 13.1% | 7.5% | 2.7% |
向かい風はスタートで前に出づらくなるため、スタート力のある3・4コースが仕掛けやすい展開になりやすくなります。
特に4コースの攻め型選手(まくり屋)がスタートで飛び出せば、インを叩いてそのまま1着を取る波乱展開も。
条件が揃えば、4→5→全流しのようなフォーメーションで高配当狙いが可能です。
【追い風】
風向・風速 | 1コース | 2コース | 3コース | 4コース | 5コース | 6コース |
---|---|---|---|---|---|---|
追い風1m | 58.3% | 14.7% | 10.8% | 9.6% | 5.0% | 1.7% |
追い風2m | 56.4% | 15.8% | 11.5% | 9.9% | 4.7% | 1.7% |
追い風3m | 53.3% | 16.1% | 12.4% | 11.0% | 5.3% | 1.8% |
追い風4m | 51.3% | 15.8% | 13.8% | 11.5% | 5.7% | 1.9% |
追い風5m以上 | 47.0% | 17.8% | 14.2% | 12.6% | 6.5% | 2.1% |
追い風が強く吹くと、1コースが第1ターンでターンを膨らませやすくなります。
そのスキをついて、2コースの差しや3・4コースのまくり差しが決まりやすくなるのが典型的な穴パターンです。
追い風が5m以上の時がチャンスとなり、2-1-全、3-1-全、3-4-1で狙えば高配当獲得のチャンスになりやすいでしょう、
チルトの調整を見る
チルトとは、艇にモーターを取り付ける角度のこと。
選手は競艇場ごとに決められた角度で、自分の艇のチルトを調整することができます。
このチルトは、下げる(マイナス)と出足が良くなり上げる(プラス)と伸び足がよくなるのです。
基本的には‐0.5度〜0.0度で調整してくる選手が多く、0.5度以上にする選手は覚悟を大きく決めているので舟券で買っておくべきでしょう。
競艇予想の仕方をマスターするなら競艇予想サイトがおすすめ!
競艇予想の仕方についてご紹介してきましたが、考える要素が多すぎて何を見たら良いのか分からなくなるでしょう。
そこで紹介したいのが、手っ取り早く競艇予想の仕方が身につく競艇予想サイト。
競艇予想サイトは全ての情報を大人数で管理し、「勝ちやすい」「勝ちにくい」を判断した上で情報を公開しています。
BoatWithがおすすめする”今”最も信頼できる競艇予想サイトは「グランドライン」です。
圧倒的な実績を残し、数ある競艇予想サイトの中でも信頼できる競艇予想サイトです。
2024年5月から検証していますが、無料予想は的中率75%前後、回収率は約300%を維持。
有料予想では3回の検証で170万円を突破しました!
レース選びから買い目の組み方まで全て加味されているので、競艇予想の仕方を学ぶには絶好のサイトです。
「使う」選択肢を選んだ多くのユーザーは高評価を付け、競艇で旨味を感じています。
登録・年会費は無料、個人情報の漏洩しないことも確認済みなので安心してください。
今からでも遅くないので、グランドラインを体感してみましょう。
【まとめ】勝つ・稼ぐために競艇予想の仕方で大事なこと
競艇は「1コースが有利」「A1級選手が強い」といった基本だけで勝ち続けられるほど甘くはありません。
本気で勝ちたい・稼ぎたいなら、選手の特徴・水面の傾向・モーターの状態・天候や風の影響など、総合的に“展開を読む力”が必要です。
改めて重要なポイントをまとめておきます。
- 選手の階級や成績から「地力の強さ」を見極める
- コースごとの決まり手・展開の流れを想像する
- 競艇場ごとのクセや水質を理解し、相性の良い選手を見つける
- モーターの調子やスタート展示の気配を確認して、仕上がりを判断する
- 天候(風・波・雨)を読み、荒れる展開では思い切った穴狙いも視野に入れる
一つひとつ丁寧に積み重ねていくことで、安定して勝つための予想力と舟券戦略が身につきます。
まずは自分が信頼できる予想スタイルを持ち、軸選手と狙い筋を明確にした買い方を心がけてみてください。
また、信頼できる予想サイトを参考にしたり、実際のレースで経験を積むことで、さらに実践的な目が養われていきます。
競艇はギャンブルですが、1%でも的中率が上がれば勝ちが広がるので、今回解説した競艇予想の仕方をぜひ活かしてみてください。