競艇のスリットを解説!写真の見方や隊形のパターンをマスターして勝率UP!
競艇を見ていると「スリット写真」や「CGスリット」という言葉をよく目にしますが、「どう見ればいいの?」「予想に関係あるの?」と思ったことはありませんか?
実は、スリットの見方を理解すると、スタート直後の展開がかなり予測しやすくなります。
スリットは「各艇がどれだけスピードを持って飛び出したか」「誰が先に握る位置にいるか」を映す重要な情報で、レース結果を左右するスタートのすべてが映し出されています。
この記事では、初心者でも分かるように、「スリット写真」と「CGスリット」の違いや見方、さらにそこから読み取れる展開予想のコツを丁寧に解説します。
「なんとなく見ていたスリット」が、この記事を読めば勝ちに近づくヒントに変わります。
目次
競艇のスリットとは
競艇の「スリット」とは、スタートラインのことを指します。
6艇のボートが一斉にスタートを切る瞬間、そのライン上の位置関係を表したものがスリット写真やCGスリットとして表示されます。
レースの結果を左右する最大の要素のひとつが、このスリットです。
スタートで出遅れた選手は他艇に進路を塞がれやすく、逆にスリットで前に出た選手は主導権を握りやすいからです。
つまりスリットは、「誰が最初に先マイ(最初にターンを仕掛ける)」できるかを見極める重要な材料になります。
スリットを見ることで、単に速い・遅いだけでなく、
「この展開なら逃げが決まりそう」
「外のダッシュ勢が伸びてまくりにいきそう」
といったレースのシナリオが見えてきます。
スリットを正しく見ることができれば、競艇の予想精度はグッと上がります。
スリット写真とCGスリットの2種類がある
競艇で使われる「スリット」には、主にスリット写真とCGスリットの2種類があります。
どちらもスタートの瞬間を可視化したものですが、見方と意味が少し違います。
● スリット写真とは
スリット写真は、実際のレースや展示航走でスタートラインを通過する瞬間を撮影した実写画像です。
艇ごとの位置関係・並び・角度がそのまま写っており、「どの艇が前に出たか」「どのコースが遅れたか」が一目で分かります。
実際のレース映像に最も近い形なので、「スタートの勢い」「伸び」「助走の長さ」を感じ取りやすいのが特徴です。
● CGスリットとは
CGスリットは、レース直前にボートレース公式サイトなどで表示されるコンピューターグラフィックによるスリット再現図です。
スタートのタイミングを数値的に再現しており、「どの艇が前に出る展開になりそうか」を予測する際に役立ちます。
CGスリットは、実際の走行ではなく展示データをもとにした展開予想用の指標なので、伸び型のモーターが優勢かスロー勢が遅れ気味かなどを読む材料として活用されます。
スリットは展開予想に必要な要素
スリットは、競艇の展開を読むうえで欠かせない「スタートの答え合わせ」です。
スタート展示で勢いよく飛び出していた艇が、スリット写真では少し遅れていた…ということは珍しくありません。
つまり、スリットを見ればどの艇が実際に加速できているかが一目で分かるのです。
競艇では、スタートで前に出た艇ほど有利な位置を取れます。
1コースのイン逃げが決まりやすいのも、スリットでしっかり前に出てターンマークを先取りできるからです。
逆に、外の艇がスリットで勢いをつけて伸びていれば、「まくり」「まくり差し」が決まる展開もあり得ます。
このように、スリットは
- 誰がトップスタートなのか
- どのコースが遅れているのか
- どの艇が伸び型・出足型か
といった情報を読み解くための展開予想の基礎データになります。
数字だけでなく、スリットの並びを見ることで、次の一手がより明確にイメージできるようになるでしょう。
予想に活かせる競艇のスリット写真からわかること
スリット写真を見ると、各艇のスタートタイミングや加速の勢い、位置取りなど、レース展開を左右する情報が細かく分かります。
特に「スロースタート」と「ダッシュスタート」の2つのタイプに注目することで、展開予想の精度が大きく上がります。
スリット写真を活かすポイントは、単に「誰が前に出ているか」ではなく、どのコースが勢いを持っているかと誰がターンマークを最初に回れるかをイメージすることです。
たとえばスリットで内側が揃っていればイン逃げが決まりやすく、外側が勢いよく飛び出していればまくり展開が有力になります。
このようにスリットを見慣れてくると、「次は差しか」「まくり差しか」「展開をもらう2・3着狙いか」まで読めるようになります。
スロースタートの注目ポイント
スロースタートとは、1〜3コースのイン勢が行うスタートのことです。
助走距離が短いぶん、スタートで出遅れるとすぐに外から飲み込まれてしまいますが、反対にタイミングがぴったり合えば先マイできる確率が高くなります。
スリット写真で注目すべきは、スロー勢が横一線にそろっているかどうか。
内3艇がそろってスリットを通過していれば、イン逃げが決まりやすい展開です。
逆に、2号艇や3号艇が少しでも出遅れていると、外のダッシュ勢が一気に伸びてくる可能性があります。
また、スロー勢の中で1艇だけ早めに飛び出している場合は、フライング(F)を恐れず思い切って踏み込んでいる選手であり、モーターの出足やスタート勘が良好なサインと見ることもできます。
スロー勢の整列具合を見るだけでも、「逃げ」「差し」「まくり差し」などの展開を大まかに予測できるようになります。
ダッシュスタートの注目ポイント
ダッシュスタートとは、4〜6コースの外側の艇が助走距離を取ってスピードを乗せるスタート方式です。
助走距離を長く取れる分、スピードに乗ったままスリットを通過でき、スタートで一気に伸びることがあります。
スリット写真を見るときは、ダッシュ勢の伸び方と角度に注目しましょう。
外側の艇がスリットで一気に前へ出ている場合は、「まくり」や「まくり差し」の展開が起きやすく、イン勢が苦しくなる可能性が高いです。
特に注目したいのは4号艇の位置関係です。
4号艇がスリットで少しでも前に出ていれば、展開を作る攻め手となることが多く、5号艇・6号艇の差し展開にもつながります。
逆に、外枠勢がスリットで下がっている(遅れている)場合は、イン逃げや2・3コースの差しが決まりやすい展開になります。
ダッシュ勢は「攻めの起点」になることが多いため、スリットで外が勢いを持っているかどうかを見ることで、荒れるレースか、堅いレースかを判断するヒントにもなります。
CGスリットは隊形に注目!
CGスリットは、展示走行のデータをもとに作られたスタート予想図です。
スタートの再現ではなく、各艇の加速やタイミングをもとにした仮想的なスリットとして表示されます。
初心者がよく見落とすポイントは、「艇の並び方(隊形)」です。
CGスリットの並び方には、レース展開を左右するヒントが隠れています。
たとえば、
- 全艇が横一線なら「スタートがそろう=イン有利」
- 外の艇が前に出ていれば「外伸び=まくり展開」
- 内の艇が遅れ気味なら「差し場が生まれやすい」
隊形を見るだけで展開をイメージできます。
CGスリットは「どの艇が攻めるのか」「どこに差し場ができるのか」を判断する材料になるため、
予想サイトやレース映像を見る前にチェックしておくと、展開の組み立て方が格段に上達します。
一直線・外凹みは「逃げ」と「差し」が決まりやすい
CGスリットで全艇が一直線にそろっている隊形は、スタートタイミングが均等で「横一線」と呼ばれる形です。
この場合、スリットで飛び出す艇がいないため、1コースがスムーズに先マイでき、イン逃げが決まりやすい展開になります。
また、外側の艇がやや下がっている「外凹み(そとへこみ)」の形も同様に、内側の艇が有利に。
外の助走勢がスタートで伸びきれず、1〜3コースが先にターンマークを回れるため、逃げや差しが決まりやすくなります。
ただし、一直線や外凹みの隊形では、差し狙いの選手にもチャンスがあるので、差しが得意な選手には注意。
スリットで内側がやや前に出ている場合、2号艇や3号艇が最内を突く「差し」展開が生まれやすく、特に1号艇がターンで流れるようなケースでは、2号艇の差し抜けにも注意が必要です。
このように、CGスリットの“整った隊形”は波乱が少なく、本命決着が多い展開として覚えておきましょう。
内凹み・中凹みは「まくり」と「差し」が決まりやすい
CGスリットで内側がへこんでいる(内凹み)、または中央部分だけがへこんでいる隊形は、外側のダッシュ勢がスリットで勢いをつけて前に出ている状態を示します。
このような形は、外から「まくり」が決まりやすい典型的な隊形です。
スリットで4号艇や5号艇が前に出ていれば、そのまま一気に攻めていく展開になりやすく、イン逃げが崩れるパターンとしてよく見られます。
ただし、外が攻めると内側に差し場が生まれるため、5号艇や6号艇の「まくり差し」や、2・3号艇の「差し抜け」が決まるケースもあります。
内凹みや中凹みのCGスリットは、波乱のサインでもあります。
特にスタート巧者が外枠にいるときは、穴狙いで注目しておくと面白い展開が期待できるので、堅実な狙いは控えたほうが無難です。
競艇のスリットまとめ
スリットは、競艇のレース展開を読むうえで欠かせない重要な情報源です。
「どの艇がスタートで勢いを持っているか」「どこに差し場や攻め手があるか」を知ることで、予想の精度が大きく向上します。
■スリット写真では、実際のスタートでの勢いや艇間の距離を確認できる
■CGスリットでは、展示データをもとにした“隊形の傾向”を分析できる
特に、
■一直線・外凹み → 「逃げ」「差し」が有利
■内凹み・中凹み → 「まくり」「まくり差し」が決まりやすい
といった傾向を押さえておくと、展開の読み方が一気にレベルアップします。
ただし、スリットだけで勝敗を決めるのは危険です。
モーターの調子や選手のスタート勘、気象条件など、他の要素も合わせて総合的に判断することで、より正確な予想ができます。
スリットをなんとなく眺めるのではなく、「なぜこの形になったのか」「次はどんな展開になるのか」を考えながら見ることで、あなたの競艇予想は確実に一段上のステージに進むでしょう。







